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金平糖の詰め合わせ

第1章 眠れない夜と三日月宗近.. 𓈒𓏸







そんなやり取りをしながら本丸の庭を散歩していたが、少し疲れを覚えた。

そんな私に三日月はすぐに気付くと





「……少し疲れたか?主の部屋に戻るとするか」




その言葉と共に横抱きで抱き上げられ、
驚き慌てて三日月の首に落ちないように腕を回したが、
徐々に驚きから恥ずかしさに変わり、顔は赤く染まっていった。






「うむ…主に抱き着かれるのも嬉しいものだなぁ」


『…っ!三日月が急に抱き上げるからでしょ!
それに、こうしてないと…落ちるかと思って……』


「はっはっは、主一人抱えたくらいで落とす程柔ではないぞ…?」


『っ、そうかもしれないけど…っ!』





抱かれた体は温かく、全身が火照っていく感覚がした。

甘く妖艶な空気が二人の周囲を包んだ。






お姫様抱っこの状態のまま、審神者部屋へ向かう道すがら
月明かりが二人を包み、三日月の横顔が柔らかく光るのを私はそっと盗み見た。


三日月が私の視線に気付くたび、
視線が合わさると胸が高鳴り呼吸が少し乱れる感覚がした。






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