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金平糖の詰め合わせ

第1章 眠れない夜と三日月宗近.. 𓈒𓏸









しばらく二人で夜空に浮かぶ三日月を眺めていると




「このまま座って月見も良いが…」



三日月は美桜に手を差し出した。



「少し庭を歩きながら散歩でもするか……?」


『お散歩?』


「うむ、主は人気者だからな…昼間は短刀達に囲まれて、俺が主を独り占めする時間がないからなぁ」


『三日月もそんなこと思ったりするんだ?』


「はっはっは、当たり前だ。主よ…俺はどの刀剣男士より主の事を好いている自信があるぞ…?」





三日月の言葉に嬉しくなり差し出された三日月の手を取ると指先の温もりが心臓に響いた。



手を繋ぎゆっくりと庭を歩き始めると、三日月がそっと肩に手を回し、三日月に優しく抱き寄せられるとその距離に胸が高鳴った。





「…こうしておると主の体温で落ち着くな」




低く包み込む様な声に、思わず頬が熱くなるのを感じ
月明かりに照らされる影が揺れ、心の奥まで染み込んだ。





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