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幸せの青いルフ

第2章 本編 幸せの青いルフ


 *メローザ目線*

目をぱちぱちと瞬きさせながら外へ出ると、闘技場の外にはうちの一族と、相手の一族の人たちがいた。
試合開始の合図を出すことと、死体を処理することくらいしか仕事のない試合監督官は、寝ていた。
地面は赤黒く染まっていて、誰かの血が付着したことがわかる。嫌だなあ・・・
それを見たくないので視線を上に向けると―――――――――


青色の髪の、青色の瞳の青年がいた。
歳は私と同じ17くらいだろうか。身長は私より少し高いくらいだろう。猫のようなつり目に、少し細めの身体はまるで大人の女性のようだった。



彼と目が合った。


胸がドキンと、大きくなった。
息が少し荒くなる。顔が暑くなる。

なんなの、この感覚は・・・

いや、これは聞いたことがある。同じくらいの年の女の子に。

「胸がドキドキしてー、顔が熱くなって・・・これが『恋』ってことなんだってわかったよ!」


ああ、そうか。私は今会ったばかりの彼に・・・・・・・・・・・・



恋をしてしまったんだ。

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