• テキストサイズ

【ツイステ】引き合うさびしさの引力

第13章 夢みていたのおとぎ話の世界



ユウは自分の故郷について考える。
どんなところかと聞かれてもどう答えればいいのかわからない。
ユウは暫く考えて、

「そうですね……魔法がない世界ですかね」

と、ありきたりなことを答えた。

「まじで魔法ないんだ。魔法がない生活とか想像つかねぇんだけど」

「私はこっちの世界に来た時、魔法があることに驚きました。
人魚とか、獣人がいることにも」

「え、人魚もいねぇの?」

「人魚の伝説とか、そういうのはありますけど。実際にはいないと思います」

「やばっ。そんな何もない世界、楽しいの?」

「そりゃ……楽しいですよ。それに、故郷ですから」

「ふーん。小エビちゃんはさ、帰りたいの」

フロイドのその言葉に、ユウは何も言えず、ただへらりと笑った。


ユウたちの後ろから、コツコツと神経質そうな足音がした。
フロイドは振り返らなくても誰が来たか分かったようで、ゲッと顔を顰めた。

「こんばんは。ユウさんにグリムさん。
ようこそ、モストロラウンジへ」

足音の主はアズールで、営業スマイルを浮かべながらユウとグリムを見た。





/ 204ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp