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【ツイステ】引き合うさびしさの引力

第10章 私のための無垢なドレス 3



「……失礼しました」

ダンスパーティー2日前。
ユウは学園長に呼び出された。
そして学園長の話が終わり、学園長室から出てきた彼女は何処か冴えない表情を浮かべていた。

ユウはその日クルーウェルにも呼び出されていたため、学園長の話が終わった後すぐにクルーウェルの研究室に向かった。
クルーウェルの研究室に着き、扉を3回ノックすると「入れ」という落ち着いた声が聞こえくる。ユウは扉を開け、「失礼します」と言いながら彼の部屋に足を踏み込んだ。
赤い糸の事を聞きに来た時のように、クルーウェルは黒の革張りのソファに座り、その長い脚を組んでいる。
クルーウェルはプリントに落としていた視線をユウに向けると、「Come on」と手招いた。
ユウはそれに従いクルーウェルに近づくと、彼の座っているソファの反対側のソファを指差されたためそこに着席した。
大人しく指示に従うユウにクルーウェルは満足そうに鼻を鳴らす。

「今日お前を呼んだのは何故だか分かるな?」

「もしかして……ドレスですか?」

「Good girl!その通りだ」

クルーウェルがマジカルペンを振る。
すると2つのソファの真ん中に置いてあるテーブルの上に、白く横に長い長方形の箱が現れた。その箱は木箱で、高い着物が入っていそうな雰囲気の箱だ。
クルーウェルがその箱の蓋に手をかけ、ゆっくりと開ける。
ユウは思わずソファから腰を上げ、箱の中を覗き込んだ。





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