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【ツイステ】引き合うさびしさの引力

第9章 私のための無垢なドレス 2



「実はまだペアを組めていないんだ。君もまだなら、俺と組んでくれないか?」

ジャミルの言葉に驚いたのはユウではなく、何故かエースとデュースで、あまりにも変な声を上げたものだから思わずユウは彼らの方を振り返ってしまった。
もう一度、ジャミルの「どうだろうか」という声に、彼女は慌てて顔をジャミルへと戻す。

「はい、勿論大丈夫です」

笑顔で頷くユウに、側でそのやり取りを見ていた生徒たちが肩を落とした。

「それは良かった」

自信に満ちた笑みを浮かべるジャミルだったが、内心ホッと胸を撫で下ろした。

ジャミルはユウが自分のことを好きなのではないかと、薄々勘付いていた。
視線を感じてその先を見れば必ずユウがいるし、会話をする時は彼女はほんのり頬が赤く、そして若干挙動不審になる。
多分、好意を持たれているなと思った。
その為、今は練習のペアであるが、誘ったら絶対に受けてくれるという自信があった。

誘う前。
スマートに誘おう。
そう思いながらユウに近づいたジャミルだったが、最近の彼女はとても綺麗で、思わず声をかけるのを躊躇してしまった。
何故なら心臓がバクバクと煩く喚いたため、身体が固まってしまったのだ。
しかしすぐに復活し、声をかけた。いつも通りの声が出てくれた事にジャミルはホッとした。




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