第5章 マギ&迷宮攻略者?!
「うっわ、人多いなぁ」
町に行ってみると、お祭りみたいに人で賑わっている。
すっごいなぁ。普段からこんななんだ。
すると、モルジアナが目を輝かせる。
モル「こんなに、楽しそうなのは初めてなような気がしますっ……!!!」
アリ「よっしゃ!今日は遊ぶぞ!」
アラ「あ、ちょっと待ってよアリババくん!」
「気ぃ早っ!」
私とアラジンとモルジアナは、一人駆け出したアリババを笑いながら追いかけた。
しばらく歩いていると、一つの店の前で立ち止まった。
何故かは知らないが、とても惹かれる。
「あの、お店の人?」
店員『え?あ、はい、そうですよ』
「これ、売り物なの?」
そう言って、私は一つの腕輪を手に取る。
普通の何も変わったところがない腕輪。だけど、妙に気になる。
店員『……そう、ですけど。貴女ならタダで差し上げますよ』
「えっ?!そ、それは悪いよ!」
店員『いいえ、サービスだと思ってください』
そう言う店員と暫く言い合ってたが、どうしても引かない店員に負けた。
「じゃあ…………ありがとう」
店員『はい。大切にしてくださいね』
「…うん!じゃあね」
そう言って店から離れ、アリババ達の方に駆けていった。
店員『……ずっと、待っていました。貴女を………』