第9章 全員vs夢主!?ー番外編ー
突然のアリババの大声に、耳がキーンとなった。
片耳を塞ぎながら、アリババをジト目で睨む。
「うるさっ。何アリババ、急に叫んだりして」
シン「どうしたアリババくん。何かあったか?」
玉「アリババちゃん、どうしたのぉ」
アリ「いやどうもこうも!!状況が全く把握できてねえんだけど!?え!?俺なんで連れてこられたの!?」
オーバーリアクションで訴えるアリババ。
でも、連れてきた当人であるシンはどこ吹く風で、キョトンと目を丸くした。
なんだかアリババが哀れに思えてくる。
シン「俺達はタッグを組むんだ、アリババくん。そして凜と紅玉姫のペアと闘う」
アリ「いやだから、なんで俺が出る前提で話が進んでるんですか!」
「そういえば、アリババ全身魔装できるようになったの?」
疑問を素直にぶつけると、アリババはうぐっ、と呻いて真横へと視線を移した。
どうやら全身魔装への道のりは遠いようだ。
全身魔装3人の中に、一人だけ武器化魔装のみは、さすがに危険すぎるんじゃないかな。
シン「ああ、それなら問題ない!俺の力で今回だけ特別に、アリババくんも全身魔装を出来るようにしてあげよう」
何こいつチートすぎない????
驚きのあまりに、アリババの顔がチベットスナギツネみたいになってるんだけど。