【ヒプマイ】We are not siblings.
第2章 nobody knows (1)
「が思ってるより、もっと強く握っても良いんだぜ」
私は少し握る力を強めて、上下にしごくと、くっ、と息を詰める声がした。
「顔も前後させて、もっと深く咥えてくれ」
私は顔を前後に動かす。一兄のソレが喉の奥を突いて苦しい。でも一兄の息づかいが少しずつ荒くなっていくのを感じて、私は褒められたようで嬉しかった。
「ストローで飲み物を吸うときみたいに、口をすぼめて、舌を絡めるんだ」
一兄の大きい手が、私の髪を梳いている。言われたとおり、顔を前後に動かしながら、口をすぼめて吸い上げる。ソレに舌を絡めていると、自分の唾液が溢れてきて、行き場がなくて一旦唇を離した。
「どうした?」
「その、口の中に溜まっちゃって……」
「なら、俺が吸ってやる」
私たちはまた唇を重ねた。舌を吸われ、口の中に溜まった唾液が一兄へと移る。唇が離れると、私と一兄は見つめ合った。
「昼間は女子高生だと思えないくらい、スケベな顔」
「そ、そんなことないよ」
「いや、今のお前は一人の女の顔をしてる」
私は恥ずかしくなって、体を屈ませ一兄への愛撫を再開した。喉の奥を突く息苦しさにも少しずつ慣れてくると、もっと大胆に顔も手も動かして、意識を一兄のソレに集中する。
「っは、1回教えただけで上手くなるなんて、お前は淫乱の素質があるな」
そんなことない、と首を振って、しばらくしごいていると、どんどんソレは大きくなって、先端からぬるりとした液が出てきた。
「ッ……そのままじゃ、まずい。もう良いっ、ありがとよッ」
ぽんぽんと頭を叩かれると、私はゆっくりとソレを口から離して、顔を上げた。そのまま体を一兄に抱き寄せられ、耳元に唇が当てられる。