【ヒプマイ】We are not siblings.
第2章 nobody knows (1)
「イった顔……可愛い」
私が達しても、一兄は腰の動きを止めてはくれなかった。深く深く、何回も、何十回も奥を突かれると、私は自分が自分じゃないくらい、変な気持ちになって、本当に自分が女子高生じゃないような錯覚に陥る。
「すげえ、良いっ、締め付けも、お前の顔も、体も、ぜんぶ」
一兄の息づかいが荒くなって、中で大きく脈打った。
「っはあ、……」
息が整うまで、ぎゅうと強く抱き締められる。
「愛してる」
また愛の言葉を囁かれて、私は一兄の背中に手を回す。私は、まだ愛してる、がどういう意味なのか、分からない。こうして一兄に抱かれ続けたら、いつか分かるのかな。
私は一兄の腕の中で、目を閉じた。