【ヒプマイ】We are not siblings.
第1章 cross the line
「いちにい、も……だめかもっ、わたしっ」
「っああ、俺も、もうお前の中がよくて、思ったより早くイキそうだ、っ」
打ち付けが激しくなったかと思うと、私は目の前が真っ白になって、今まで経験したことのない快楽とともに達してしまった。
一兄は直後に息を詰めて中からソレを抜き、私のお腹へと生暖かいものを吐き出す。
「っ……はあ、、愛してる」
一兄は私の首の後ろに腕を回して、ぎゅうっと抱き締めた。
私は達した余韻で、中がまだ震えている。私は一兄に愛してる、とは言えなくて、いろんな物を失った喪失感と、疼きが満たされた充足感で胸が一杯になり、抱き締め返すので精一杯だった。
――その日から、一兄と私は兄妹ではなくなった。誰にも言えない2人だけの秘密を抱えながら、周りに嘘を吐く生活が始まった。