第1章 cross the line

噛んでしまった下唇を吸いあげられ、秘部の中をゆっくりと指が上下すると、蜜がどんどん溢れてくる。繰り返されているうちに、緊張がほぐれてきて、本能がもっと、もっとと求めるように、自然と腰が動く。


「そんな風に腰を振るなんて、はじめてのくせに結構やらしいんだな。我慢出来なくてすぐに挿れたくなっちまう」


私の太ももに、一兄の隆起したソレがズボン越しに擦り付けられる。生々しくて、思わず目を逸らした。


「ねえ……本当に、するの？」


体は一兄にほぐされて、とっくに受け入れる準備ができている。でも、かろうじて残っている理性が、このまま進んで良いのかどうか、迷わせる。


「嫌か？」


耳元で囁かれると、私の体の芯が疼いた。このままやめられたら、私はどうやってこの疼きを処理すれば良いのか分からない。でも、このまま一兄と一線を越えてしまえば、もう後戻りは出来ない。


二本の指が中から抜かれ、再び弱いところを攻められる。耳の下から首筋、鎖骨、胸と舌が降りていくと、胸の膨らみの先端を咥えられて舌で転がされた。


「あ、やあっ、からだが、変に……っ」


どんどん体の疼きが大きくなって、くすぶった熱をどうにかして欲しかった。


「変になっちまえばいい。兄とか妹とか、そんなことどうでも良くなるくらい、俺の前でよがって、やらしいところ見せてくれよっ」


秘部に、ズボン越しじゃない、本物のソレがあてがわれる。ぬるぬると秘部を擦られ、じらされると、本当にどうにかなってしまいそうだった。


「っ、いちにい……」

「瞳はもう挿れてくれって、誘ってるぜ、あとはお前の口から、言うだけだ、」

「……っはあ、おねがい、い、れてっ」

「っは、すげえやらしい」


一兄は私の首筋に顔を埋めると、ぐいと腰を押し込み、中に入れた。


「っ、いったあ……ッ」