【ヒプマイ】We are not siblings.
第1章 cross the line
一兄は嬉しそうに目を細め、私の弱いところを何度も擦ってくる。たちまち私の頭の中はいやらしい気持ちで満たされていく。
「んんっ、そこ、だめッ」
「だめじゃなくて、もっとしてください、って顔してるぜ」
自分の意志とは関係なく中から何かが溢れてきて、落ち着かない。太もも同士を擦り付けるようにもぞもぞしていると、一兄は口端をつり上げた。
「……濡れてきたな」
それから一兄は胸から顔を上げると、私の唇に自分の唇を重ねた。慣れていない私に手ほどきするように、ゆっくりと舌を絡ませ、歯の裏をなぞられる。自然と溢れてくる唾液を、一兄が飲み込んではまた同じように舌を絡められる。
上手く息継ぎが出来なくて苦しくなると、一兄はゆっくり唇を離し、呼吸する時間をくれた。
「はあっ……、かぜ、うつるよ」
肩で息をしながら一兄を見上げる。その瞳はとっくに兄であることをやめていて、一人の男の人として私を見下ろしている。
「上等だ。それでお前が手に入るなら、喜んでもらってやるさ」
情欲に濡れた瞳を見ているだけで、兄なのに、私からキスを求めてしまいそうになる。
「……はじめてなら、少し中もほぐしておかねぇと」
一兄は二本の指を濡れそぼった中へと静かに埋めていくと、私は痛みで下唇を噛んだ。
「っあ…ッ」
「ここはさすがにキツいか。ゆっくり動かすから、力抜けよ」