第4章 DAY 3
突然倉庫内に響いた爆発音のようなもの。
それと同時に聞こえるリリック。
わたしの大好きな低音のそれはいつもより明らかに攻撃的で周りの男達は気を失い倒れていく。
「なずなっ!」
急く声と走る足音。
男達の中にわたしを見つけた獄さん。
一瞬安堵の表情を浮かべたけれどわたしの格好を見てさあと顔色が青ざめた。
自らのジャケットを脱いだ獄さんはわたしの体を男達から引っ張り抜き抱きしめる。
「被害は…」
「お腹、足、蹴られた。あとは制服剥かれて…」
冷静だって思ってた。
それでもやっぱり獄さんの顔を見たらほっとして涙がこぼれた。
「こわ、かった。」
そう言って抱きつけば獄さんもわたしをぎゅうと抱きしめる。
小さな謝罪の言葉と、遠くから聞こえるパトカーのサイレンとともに。