第2章 <1-2>挿れて下さい
「くっ、こんなに締め付けられるとは」
先輩は唇を噛んで堪えると、膝をぐっと開き、私に覆い被さるようにして体を密着させた。手錠はそのままで、片手で私の頭の上に押さえつけながら、腰を奥に向かって打ち付ける。
「ああ、気持ち良い……ッ、ずっとこうしたかった。その蕩けた顔も、何度想いながら自分でしたことか」
「っあ、すごい、奥までぇ……っ」
「すっかりイキ狂ったみたいだな、ちゃんと中に出してやるからもっと俺を味わうと良い」
「だめ、中はっ、お願い、外にっ」
「ハッ、そんなやらしい顔で言われても説得力がない。誘ってるのは君の方だ」
私は首を振りながら、先輩の顔を見た。余裕がなさそうに、眉をひそめている。細身の見た目からは想像出来ない荒々しい律動に、私の中はどんどんキツく締まっていく。
「くっ、そろそろだな……っ」
先輩は私の胸の膨らみに吸い付き、何度か深く腰を打ち付けると、そのまま中で達した。
「いや、ああぁあんっ!」
どくどくと中に注ぎ込まれる感覚に、私は先輩に中で出されたことを実感する。
「愛してる」
耳元で囁かれる愛の言葉に、私の頭も体も甘くしびれていく。
先輩はもう、先輩じゃない。これから私はどうなってしまうんだろう。
そんな風に思いながら、私は快楽の余韻に身を委ねた。
Fin