第1章 <1-1>入間先輩の歪んだ劣情
「飲むんだ」
冷ややかな眼差しに見下ろされ、抵抗して酷い目に遭うのが怖くて私は飲み込んだ。苦くて、思わず吐きそうになる。私の喉がごくりと動いたのを確認して、先輩は口からソレを抜いた。
「はあっ、良かったですよ、とても。でも俺ばかり気持ち良くなっても仕方ない。今度は君の番だ」
一度スラックスの中へしまうと、今度はベッドの下に置いてあったのか、紙袋の中からバイブを取り出した。それを見るだけで何をされるのか想像がついて、顔を背ける。
「これから気持ち良くなるのに、浮かない顔をしてるな」
「当たり前です。こんな無理矢理されて、気持ち良くなんて絶対になりません」
先輩は可笑しそうにフッと笑った。
「この世に絶対なんてない。それに俺は、君自身から俺のを欲しがるまでやり続ける」
「っ……」
拘束された私の足首は先輩の手によって上にぐっと持ち上げられ、さらに膝を軽く折り曲げられると、下着の上のパンストがびりびりと太ももまで破く音が響いた。
「やめて下さい、お願いします」
懇願すると、先輩は一瞬だけ手を止める。
「おや、もっと賢いかと思っていたが、こういうことに関しては違うようだ。その言葉は、俺をもっと興奮させるだけだと分からないのか?」