第6章 碧棺左馬刻 (part3)
でも私は突き上げられているせいで、手で前後にしごくので精一杯だった。
出来ない、と上目遣いで意思表示をすると、欲情した目つきで見下ろされ、私の頭をぐっと押すようにして無理矢理口内に突っ込まれる。
「んっ、んんっ!」
自分の意志とは関係なく、喉の奥を突かれる。溢れてくる唾液を処理しきれなくて苦しくなり、呼吸が出来ないと首を横に振ると、一旦は離してくれる。でも、私が息を吸うとまたソレが押し込まれて、イラマチオを繰り返される。
下は下で何度もご主人様に突き上げられ、何度も中イキをさせられ、頭がおかしくなりそうだった。
「……っは、何回やっても締め付けが良い。心の中は嫌がってても、体は正真正銘の淫乱だ」
余裕のない息づかいが背後から聞こえる。左馬刻は左馬刻で、上からはあっ、と呼吸が荒くなっているのを感じる。
「ほらっ、正真正銘の淫乱、まずは上から出してやるよ」
私は髪を掴まれて、何度か前後させられると、喉の奥に射精をされた。しばらく脈を打った後、ソレが抜かれると、苦しくて思わず白濁した液体も吐き出してしまい、手の甲で拭う。
「こっちも、そろそろ出してやるっ」
中イキを繰り返してどの位締め付けたかも分からない秘部の中で、ご主人に最奥を突かれて、そのまま中で精液を受け止めた。
「んっ、ああ――!」
私は自分で自分の体を支えていられなくなり、ふらっと倒れると、起き上がったご主人様が体を受け止めてくれた。そのまま耳許をついばまれ、小さく囁かれる。
「なあ、俺と左馬刻、どっちが良かったか、言うんだ」
達したばかりで震えるご主人様の声に、ぞくりと肩が震える。もうこれ以上犯されるのは体が限界だった。
「ご主人様です」
私はそう呟いて、眠るように目を閉じた。