第6章 碧棺左馬刻 (part3)
私は、ベッドに膝をつけて足の指を下に向かって立てる。達したばかりなのに、私の体はまた疼いている。早く楽になりたい。その一身で腰を上下に動かし、自らご主人様のソレを求める。
「っん、あっ…、はあっ」
上下に揺れている私は、今一体どんな顔をしてるのだろう。ご主人様は私のことを愛欲に満ちた眼差しで、下からじっと見つめているだけだ。
「っく、いいな、その顔。せっかくだから左馬刻にお前がよがり狂った姿をみせてやれ」
私は命令されたとおり、背面騎乗位に体勢を変える。最初は自分から上下に腰を動かしていたのに、次第にご主人様が下から突き上げるように腰を動かして性感帯を擦ると、私はまた達しそうになり、体にこもった熱い吐息を吐き出す。
「……余裕ぶっこいてたが、なかなかエロい構図だな。もう一発くらい抜いてもらうか」
左馬刻は、煙草の火を消すと近くまで寄ってきて、私の顎を掴むと、唇を奪った。下から突き上げられているせいで、すぐに唇は離れたけれど、苦い煙草の味が口の中へ広がって行く。
そのまま私の目の前に立つと、ボクサーパンツの中から硬くなったソレを出して、「舐めろ」と短く言った。