第6章 碧棺左馬刻 (part3)
ご主人様は、また私の心を見透かすような言葉を投げかける。その眼差しは、さっきの凍えるようなものとは違う、愛しげに私を見つめる眼差し。
ご主人様が巧みに使い分ける飴と鞭に私は支配され、理性をなくしかけた私は、目の前に差し出された飴に手を伸ばす。
「挿れて、ください……ご主人様」
「よく言えたな。ご褒美だ」
ご主人様は荒々しく服を脱ぎ、私の秘部にソレをあてがう。手錠で自由にならない指先を掴み、口付けをしてから、一気に貫いた。
「やっ、あああんっ!」
体がビクビクとのけぞって、私は達した。愛情という名の歪んだ劣情なんて向けられても、全然嬉しくない。思い描いてきた愛とは違う。その気持ちは今でも変わらない。
でも、体は調教され、支配され、喜んで受け入れてしまう。体の奥が疼いて、もっともっとと本能が求めてしまう。
「俺が欲しければ、自分で腰を振るんだ」
ご主人様は私の腕を引っ張って起こすと、自分は仰向けに横たわって、騎乗位の形にさせられる。
「前、どうやって腰を振ればいいか、教えたよな?」