第5章 碧棺左馬刻 (part2)
「イきたいくせに、イくとご主人様に怒られるから必死になって耐えてんのか、そういうの見てると余計にめちゃくちゃにしてやりたくなる」
ゆるゆるとじらしたかと思えば、いきなり奥を突かれるのが堪らなく、私は拘束されている手を頭の上にあげ、シーツを掴んで必死に我慢する。その様子も全て撮影されていた。
「あとで銃兎とたっぷり見返せ。他の男に抱かれて、イきたいのに我慢して、よがってるところをな」
「っ、ちがうっ……」
「違わねえだろうが。お前が一番よく分かってるだろ」
左馬刻はカメラを一旦ベッドの上に置き、私の顔の横に手を突くと、腰の動きを早めて子宮口の辺りを何度も押しつけてきた。声が漏れないように必死に手の甲で唇を押さえても、何度か同じ行為を繰り返されるともう限界だった。
「……んう、ああっ!」
体の中を支配する快楽の波と、犯されたくもない人間の前で達してしまった自己嫌悪で、私は泣いていた。左馬刻は挿入していたソレを抜いて、私の腹部に向かって白濁した液体を吐き出す。
「っはあ……銃兎、これで満足か?」
ご主人様は黙って煙草の火を消すと、左馬刻の言葉を無視して、私の顔の近くへ歩いてきた。
「おい、俺をがっかりさせるな。これから、左馬刻よりも俺の方が良いってたっぷり体に教え込ませてやる」