第5章 碧棺左馬刻 (part2)
「……っ、さっきから締め付けが全然違うぜ。なあ、銃兎。気持ちいいから、やっぱりこのまま中に出していいか?」
ご主人様は思い切り舌打ちして、私を犯している左馬刻の胸ぐらを掴んだ。
「……ダメだって言ってるだろうが」
私からはどんな表情をしているか見えないけれど、声色は聞いたことが無い位怒りに満ちている。
私の中を打ち付ける律動が一旦止まり、左馬刻もご主人様をにらみ返す。
「おい。自分から呼んでおいて、2回も俺様に指図すんのか?」
「ダメなもんはダメなんだよ。今まで散々見逃してきた件でしょっぴいて、豚箱にぶちこんでやろうか」
「ハッ、犯すのは良いのに中出しはダメなんてとんだ理屈だな。こんな女のことで熱くなるとはお前らしくもねえ」
「……なんとでも言え」
ご主人様は左馬刻から離れると、ソファに腰掛けて煙草を吸い始めた。
言い合いが終わると、またソレがぐっと深く入ってきて、私はイキそうになるのを必死に堪える。