第5章 碧棺左馬刻 (part2)
「銃兎の調教はよっぽどネチネチしてんだな。急に締め付けが良くなって顔つきがやらしくなってきた」
ご主人様は急に面白くなさそうな顔をして、私を蔑むように見下ろす。
「俺以外でも感じるとは……とんだ淫乱だ。あとでキツくお仕置きしてやらないと」
お仕置きが怖くて、ごめんなさい、と目で訴えながら、首を横に振る。
「おい、そのカメラ貸せよ。ついでだからこいつのよがった顔を映しといてやる」
起き上がった左馬刻が手を伸ばして、ご主人様が持っていたビデオカメラを奪い取ると、再び胸を愛撫しながら、ほとんど私の顔の近くでカメラを写した。
「ほらっ、顔、気持ち良さそうだぜ。ご主人様以外の男に愛撫されてな」
羞恥心でどんどん顔が赤くなっていく。
「やめてっ……、おね、がいっ」
「良いところなのにやめるわけねえだろうが、馬鹿か」
最初は乾いて拒否していた私の中も、愛液に溢れて、滑らかにソレを受け入れるようになっていた。
がつがつとした攻撃的な律動も、一転してゆっくりと入り口から奥まで擦るような動きに変わり、その動きに感じているのを知られたくなくて、腕で口許を隠す。
しばらく愛撫された後、左馬刻は胸から顔を離した。相変わらず片手はビデオカメラを持ちながら、もう片方の手は膝の裏を掴んで前に押す。