第3章 <2>首輪のついたペット
先輩が私のパンツスーツのベルトに手をかけ、外す音が聞こえる。そのままヒールもパンツもストッキングも、下着も全部脱がされ、最後に腕を引っ張られてベッドの上に座らされると、ぐっと股を開くような格好をさせられた。
見えないけれど、私は先輩に、露わになった秘部をさらしている。想像するだけでは恥ずかしくなり、動悸とめまいが一気に襲ってくる。
「あなたは今、手錠をかけられ、目隠しされ、股を私に向かって開いています。気分はいかがですか?」
改まった口調が羞恥心を煽る。私は何も言えなくて首を弱々しく横に振った。すると、先輩が私の頬をぱちんと叩いた。
「反抗するな、と言ったはずだ」
「すみません」
「……ついでですから、この光景をビデオにでも撮っておきましょうかね。あなたと離れていても、いつでもこの光景を見返すことが出来ますから」
目が見えない以上、聴覚だけが私の頼りだ。少し離れた場所でかちゃかちゃと何かを設置するような音が聞こえる。もしかすると本当にこの光景をビデオに撮っているのかもしれない。
「さて。今から私はあなたに何もしません。その状態のままでじっとしていてください」