第3章 彼は子作りがしたいらしい。
目を見つめて言うのは恥ずかしかったので、ふいっと顔を逸らしながら頷くと、独歩は嬉しそうに声を弾ませた。
「本当か!?よし、今日こそはいけそうな気がする」
「ちょっと待って、また生でやるの!?」
「当たり前だろ、何のために精が付く方法を試してきたと思ってるんだ」
「いやいやいや、ちょっと待って」
慌ててジタバタすると、独歩はしっかり覆い被さって首許に顔を埋めた。唇が鎖骨に当たると、体がびくんと跳ねる。
「俺たち最近してなかったから、だって欲求不満だったんじゃないのか」
「そ、それは、まあ……独歩としたいのは、否定は出来ないけど」
胸を揉まれながら、首筋から耳裏にかけて触れるだけの口付けを何度もされると、私もいよいよ興奮してきた。
「もう……1回だけだからねっ。守らなかったらもう生はダメ!」
「分かった。じゃあこの1回で必ず成功させる」
私が着ている部屋着の裾から、独歩の手がすっと入ってきて、ブラトップをたくし上げると直接胸をさわさわと触ってくる。