第3章 彼は子作りがしたいらしい。
「あの時、生でやって、すごい気持ち良かったんだ。生きてるって感じがして。だから、もう一回やりたい」
「それって単に生でやりたいだけじゃんっ!」
思わずツッコミを入れ、独歩の肩を押して起き上がろうとしたけれど、彼はどいてくれなかった。
「生でやりたいなら、ピル飲むよ」
「いや、俺はお前と結婚したいし、子どもも欲しい。既成事実を作れば、他の男にも取られる心配もない。遠回しにそんなことしないで、子作りまでまとめてやっちゃえば合理的だろ」
「それは社会通念的に何か違う気がする……」
でも独歩はそれ以上私に言わせてくれなかった。言葉を封印するように唇を重ねられ、服の上から胸を揉まれると、私もだんだん変な気分になってくる。
「精が付く方法を試した効果があったか分からないけど、俺、もうこんな状態になってる」
独歩は私の手を取り、自分の股の間に持っていく。スウェットの上からでも分かる位、硬く勃っていた。
「先走りも出てる感じがするんだ。触ってくれないか」
そのまま手首を掴まれ、スウェットのズボンの中、さらにトランクスの中にまで手を入れさせられる。ぬるりとした液体に触れると、私の顔はたちまち赤くなっていく。
「ま、まあいつもの独歩よりは、元気そう、かな」