第9章 感受※
「安室さん」
「なんでしょう」
「髪がくすぐったいです」
「それはすいません」
頭が肩から離れていく気配を感じた途端、首元に何かが這う感触。
「…!ちょっ、安室さん」
安室さんは私の首を下から上へつつーっと舐めた。
「んっ…」
「カホさん」
名前を呼ばれ後ろを振り向くとそのまま後頭部を掴まれキスをされる。
顔の角度を変えることも出来ずそのまま唇を重ね合わせる。
彼の柔らかな唇の感触が伝わる。
酸素を求めて口を開く。その瞬間を彼は見逃さず舌が中に入ってくる。
最初はゆっくりだった舌の動きも次第に激しくなっていく。
彼の舌が生き物のように口内を暴れ回る。
「んんっ」
クチュ、と静かな浴室に響く舌の絡み合う水音。
彼は角度を変えて何度も私の舌を絡め取る。
彼の舌が私の歯列をなぞった。
「んっ!…あ」
「…んっ」
瞑っていた目を開けると至近距離にあった彼の瞳は熱を帯びて私の目を見つめていた。
チュッ、と音をたてて唇が離れる。
「どうして…急に」
「カホさんが僕の腕の中にいるのが可愛くて我慢出来ませんでした」
「なにそ…れっ」
会話の途中にも関わらず安室さんは私の胸を触り始めた。
「ほんとやわらかい…」
そう言って彼の大きな手は胸の膨らみを揉んでいく。
慌てて腕で隠そうとしても遅く、彼は私の胸の先端を指で弾いた。
「あっ…」
続けて上下に弾かれ身体がビクッと震える。
人差し指で上から乳首を押し、円を描くように指を動かす。
「もう硬くなっちゃいましたね…」
安室さんは私の乳首をキュッと摘みコリコリと動かす。
「あっんん…あぁ」
時々強く引っ張ったりしてその度に口から声が漏れた。
お風呂場だけあって小さな声でも室内に響いてしまう。
彼は胸を弄っていた手を段々と下へと滑らす。
「そこは…だめ…」
そんな抵抗も虚しく彼の手は私の局部へと触れた。
「お湯の濡れ方とはちょっと違う気がするんですが、どうしてですかね」
私は恥ずかしくて彼の顔を見ることも出来ない。
だから今彼がどんな表現をしているのかも分からない。
彼の指が蜜口の縦線を上下になぞる。
スムーズに滑ることから余程自分のあそこは濡れているのだと実感する。
彼の指が陰核へと触れた。
「あっ…」
彼は上から優しく陰核を撫でた。