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恋と麻薬【名探偵コナン】

第5章 記憶


私はフラつきながらも壁をつたってトイレへと進む。


沖矢さんの前で…あんな、卑劣な…


先程の出来事を思い出す。
恐らく沖矢さんは私に少なくとも引いたただろう。


どうしよう…なんて思われたか、


もう顔を向けることができない、そう思いながらも私の身体の疼きは収まらなかった。





トイレの看板が見えなんとか先に進もうとする。





クチャ…





自分の下の方から音が聞こえた。



自分でもびっくりした。



まだ触ってもいないのに、足を寄せただけで音がなる程濡れている自分の下半身。





そう分かるとすでに見えているトイレへの入口へ足を伸ばそうとも足を動かした時に感じる快感に、私の足は止まってしまった。




もう…歩けない…






私は周りに誰もいない事を確認して壁に背をつけた。




ゆっくりと自身の下半身に手を伸ばす。


下着越しに触った自分の陰部はだらしないほどに蜜を垂らしていた。


「あっ…あっ…」


誰かが来るかもしれないこんな所で自分はなんて淫らな行為をしているのか。


それでも今のこの身体は快感を与えて欲しいと全身でそれを求めている。


自分の指で割れ目の上をなぞる。
ヌチャ、と時々はしたない音が聞こえる。


すでに自分の人差し指の先端は自分の身体から出る蜜で湿ってきていた。





もっと強いのが欲しい…






自分の指を下半身の1番敏感な部分へ移動させようとした時だった。











「カホさん」




突然聞こえた声に驚き急いでドレスから手を引き抜く。


「沖矢さん…」


そこにいたのは沖矢さんだった。



最悪だ



やってしまった…

こんなところを見られてしまった…




いつから見ていたのだろう


どっちにしろ今の自分の状態からして言い訳できる状況でもない




私は何も言えずにただ沖矢さんの目を見ていた。












「あの男から渡された飲み物、カホさん飲みましたか?」

「え…」





沖矢さんはそう言うと無言で私に近寄る。

慌てて遠ざかろうとするが後ろには壁しかなかったことに気づく。


気づけば沖矢さんは私の目の前にいて、ただ快感に飢えている私の姿をじっと上から見下ろしていた。












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