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恋と麻薬【名探偵コナン】

第5章 記憶



沖矢さんに連れられ元いたテーブルに戻る。

沖矢さんは御手洗に行ってきます、と席を外した。




飲み物取ってくるの忘れた…




自分はさっきの男性にシャンパンを譲りそのまま戻ってきてしまったので手には何も持っていない。

ただ行って帰ってきただけではないか


近くにウェイターはいないかと辺りをキョロキョロと見渡す。


「あの、お嬢さん」

目の前にグラスを持ったウェイターが私に声をかけた。

「もしかしてお飲み物をお探しですか?」
「あ、はい、そうです」


「良かったらこちらをいかがですか?」

そう言って差し出されたのはピンク色のシャンパン。
これは他のテーブルには置かれてなかった気がする。

「あの、これテーブルには置かれてなかったですよね?」
「はい、これは女性の方のみにお渡ししている特別なシャンパンでごさいます」
「そうだったんですか…」

だから置かれていなかったのか

「ありがとうございます、」
そう言って私はピンクのシャンパンを受け取った。




シャンパンの匂いを嗅ぐとなんだか甘い香りが漂う。

喉もかなり乾いていたので私はそれを一気に飲み干した。











しばらくして沖矢さんが戻ってきた。

「あ、おかえりなさい」
「遅くなってすいません。
なんだか通路が混んでいるようで少し戻るのに時間がかかってしまいました」
「何かあるんですかね?」
「さあ、今のところは何とも…」


確かに今は最初に比べてかなり人が増えている気がする。


何かイベントでもやるのだろうか。




その事に関しては特に気にならなかったのだが、先程からなぜか少し自分の身体が熱くなってきていることに私は多少の疑問を抱いていた。












「ええ、本日は我々鈴木財閥の主催するパーティーにお越しいただいてありがとうございました。まもなく当パーティーは…」


ステージの上に立った司会者がパーティー終了のアナウンスをし始める。







身体が熱い…








私は自分の身体の異常に焦っていた。

身体の至る所が熱いのだ。


特に下半身は特に熱く、何も触れていないのにさっきからビクビクと震えていた。

無意識のうちに太ももを擦り合わせる。







「大丈夫ですか?」
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