第29章 初めて※
降谷はカホの唇を噛み付くように奪った。
「んんッ…!はっぁ…んんっんっんっ…!!」
突然のキスにカホは驚くも目を開けることはしなかった。
喘ぎは唇を塞がれたことによってくぐもった声へと変わる。
降谷は舌先でカホの唇をこじ開ける。
カホの舌を見つけた降谷はそれを深くまで絡めとるとその舌先は別の場所へと移動する。
降谷の舌先はカホの歯列をつーっとなぞった。
「あっ…!!んはぁ…あっんっあっ…やらっ…!」
執拗に歯列に舌を這わせる降谷にカホの口内はゾクゾクと痺れるような快感が襲い続ける。
それに耐えられなくなったカホは思わず瞑っていた目を開けた。
その瞳が降谷の青い瞳を捉える。
降谷はカホの瞳が自分を見据えたのを合図に上体を起こした。
急に降谷が起き上がったことでカホの身体が後方に反れるもそれを降谷の手が優しく支える。
降谷はカホの手を自分の首に回させた。
カホがその手を解かないと分かった降谷は対面座位の形でカホを下から突き上げ始めた。
「んっはっアッアッ…んアッ…!!」
次第に腰の揺れは激しくなり降谷の陰茎はカホの弱いところを見つける。
「アッアッアッ…そこっ…いやっ…アァァン…!ンハァァ…」
「嫌?良いの間違いだろ」
そう言って降谷はカホの弱いポイントを集中的に突き上げる。
「まっ…ダメっ…あっ…んアッ…!ふるやっ…さんっ…もうっ…」
薄ら目を開いていたカホは降谷にイきそうな事を伝えた。
イク時はどうせ目を瞑ってしまう。
ごめんなさい、どうしても見れない、降谷さんの顔を今は見れない。
膣奥から絶頂の波が押し寄せてくる予感がしてカホは目を瞑ろうとした。
が、その時カホの陰核に触れた感触。
まさか、と思ったカホは思わず閉じかけていた目を見開いた。
それを待ち望んでいたかのように降谷は悪戯に微笑むとカホとの距離をぐっと近づける。
お互いの吐息が唇にかかってしまいそうな距離で降谷は言った。
「イけよ」
降谷の指がカホの陰核を擦って陰茎が子宮口を突き上げて、
カホはしっかりと降谷の瞳を視界に映しながら絶頂に達した。