第4章 友達
「カホお姉さん、こっちこっち!」
歩美ちゃんに呼ばれた方へ行くと、
元太君と光彦君、コナン君もいた。
「姉ちゃん久しぶりだな!」
「ミステリートレイン以来ですね!」
確かに彼らと会うのは園子ちゃんに呼ばれたミステリートレイン以来だろうか。
彼らは少年探偵団というものをやっているらしい。
あの時はなぜか安室さんも乗っていたな
帰ってきて誘われたの連絡しなかったこと凄く怒られたんだっけ
「コナン君はよくポアロで会うから久しぶりではないね」
「あはは、そうだね」
コナン君とは私がポアロに通うようになって仲良くなった。元々蘭ちゃんと知り合ってから紹介されたのだけど。
ポアロに通うようになったのは安室さんがなるべく私が自分の目が届くところにいてほしい、とのこと。
まあ逃げたりもしないけれど。
「あれ、哀ちゃんは?」
「灰原なら部屋に戻ったぞ」
「ちょっとお話したかったなー」
哀ちゃんはこの前ミステリートレインに乗った時に体調が悪そうだったので心配していた。
その時に尋ねても大丈夫よ、としか言わなかったがあれは何かに怯えていたようにも見えた。
「カホさんは最近特に変わったことない?」
「え?」
「ほら、なんか生活で不安なこととか…」
「もー、そんなに心配しなくてもいいのよコナン君。いつも言ってるけどなんか悩んでたらちゃんと言うからね」
「そっか、ならいいんだ」
コナン君はたまに私にこう言ったことを聞く。そんなに私が普段思い詰めているように見えるのだろうか。みんなの前では比較的自然体で話しているんだけどな。
コナン君は心配性なのかな…。小学生なのに、。
「ところでカホさ…─ピーンポーン─
「あれ、また誰か来たぞ?」
「郵便物とかかもしれませんよ」
哀ちゃんがリビングに戻ってきた。
「どうしたの?コナン君、なんか言おうとしてなかった?」
「ううん、やっぱいいや!」
気にしないで!とコナン君はモニターの方へ走って行った。
「昴さんか…」
「え!昴さん?遊びに来たのかなー?」
「お裾分けじゃないですか?この前も肉じゃがくれましたし、」
「うな重じゃねえか?」
少年探偵団の皆はどこか嬉しそうに話している。
昴さん…?