第21章 拘束※
欲しい…膣内に、
安室さんのが欲しい…
カホの我慢もそろそろ限界に近かった。
何か刺激を貰っていないとおかしくなりそうだった。
シーツは自分の愛液で濡れてお尻が冷たくてなんだか気持ち悪かった。
次は…次は何をするの…
カホの中にあったのは不安と興奮
何をされるか分からないという気持ちとどんな快感が来るのかという気持ち
少しでも抵抗していたかつての姿はどこへ行ったのか。
快楽を与え続けられ、それでもなお1番欲しいものはくれない。
目の前にいるのが最も自分が飲み込まれてはいけない相手だとしても、今のカホの身体に必要なのは快楽だった。
カホは安室の言葉を待った。
「今日はこれで終わりです」
安室から発せられた言葉はカホの予想を裏切った。
「えっ…」
カホは思わず驚きの声を上げた。
「カホさんも今日は疲れたでしょうから、もうお休みになっていいですよ」
安室の言葉にカホは戸惑いを隠せない。
そんな…このまま終わりだなんて
無理…こんな身体が熱いまま
熱が冷めるのを待つなんて…
そんなの…そんな拷問みたいなの…
「いやだ…」
思わず口にしてしまったその言葉。
カホはそれを言った後ではっ、と自分の誤ちに気づいた。
慌ててそれを否定しようとするも、その言葉を安室が聞き逃す訳がなかった。
「いや…?カホさんは今、嫌と言ったんですか?」
「ち、違うの…」
「あんなにたくさんイってまだ物足りないと、」
「違う…」
「困った人ですね」
そう言って安室は悪戯げに笑った。
安室の様子にカホは顔を真っ赤に染める。
自分が快感を欲していることがバレたこと。
それを安室に笑われたこと。
カホは恥ずかしさのあまり涙を流した。
その表情が安室の興奮をさらに高めているとも知らずに。
「仕方ないですね…本来ならこんなことをするはずではなかったんですが…」
安室はカホの涙を親指で拭った。
そのまま口元をカホの耳元に近づけて言った。
「カホさんが何をして欲しいのか、ちゃんと言えたらしてあげてもいいですよ」
安室の言葉にカホの心臓がトクン、と音を立てた。