第19章 忘れさせて※

チョーカーの存在にカホは疑問が次々と浮かぶ。


けれど…約束したから、何も聞かないって

カホはその疑問を全て心の奥に飲み込んだ。


沖矢はカホがチョーカーの事に言及しないと分かったのか、再び腰を動かし始めた。


｢はぁっ…あっ…あっ｣

力強くずっしりと挿入される沖矢の陰茎。
沖矢の方を見れば沖矢の身体も必然的に視界に入り、その姿には未だに慣れることができない。


沖矢はカホの背中に腕を回すとそのまま抱き上げ自分の方に寄せる。
ベッドから降りた沖矢はカホを抱き抱えたまま陰茎を下から突き上げる。
言わば駅弁の体位の二人。

重力が合わさり沖矢の陰茎が勢い良くグッと膣奥に差し込まれる。

｢はぁんっ…やだ…この格好…｣
｢じゃあ、止めますか？｣

沖矢はカホの顔の至近距離でそう尋ねる。

カホは言葉を詰まらせる。
そんなの、分かってるはずなのに…

｢止めないで…｣

｢ふふ、嘘つきですねカホさんは｣

そのまま彼の顔が近づきその距離は0になる。
唇を重ねたまま彼が腰を動かし始め、膣内はその快感に喜ぶ。

｢んっ…ふっ…んっんっんっ…んんんっ…｣

カホはくぐもった声で沖矢からの快楽に喘ぐ。
落ちないようにと沖矢にぎゅっと掴まったカホは直に感じる沖矢の身体の体温に少し緊張する。

｢ちゃんと掴まってないと危ないですよ｣
｢…はい｣

カホは沖矢の首に腕を回しさっきよりもぎゅっと沖矢に抱きつく。


これ、昴さんに心臓の音聞こえちゃってるな…


沖矢にしがみついたカホはふとそんな事を思った。


案の定沖矢はカホの鼓動を感じていた。
いつもより少し速い彼女の心臓の音。
今の格好が恥ずかしいのか、快感によるものなのか、
それともそのどちらもか

自分に手を回して身体を密着させて抱きつくカホはそれはとても可愛くて

カホの体温が触れている全ての所から伝わってきた。


このまま…全て、俺の物になったら…



その後カホは沖矢の攻めに3回イッた。
最後絶頂に達する時はカホは沖矢が少し苦しいと思うほど彼に抱きついた。
そんなことでさえも沖矢は嬉しかった。