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恋と麻薬【名探偵コナン】

第18章 不測


コナンの頭には楠田陸道という男の姿が浮かんでいた。

案の定安室の口から告げられた名前はその男の名で。
コナンは安室にその男を知ってるか、と聞かれ、知らないよ?と答える。

その言葉に安室はすごいね君は…と言って笑った。

普通自分の知らない人のことを尋ねられたらその人の名前以外の情報を知りたがるはず、と。


コナンは安室の言葉にかまをかけられたのだと気づく。

その後ゼローーー!という子供たちの言葉を聞いて驚く安室にコナンは何やら考えを巡らせた。

そのまま足を進めた3人は丁度前を通った部屋の中から悲鳴が聞こえ中に入ると女性が倒れていた。

コナンはその事件の真相を暴こうと試行錯誤していた。
そこに現れたのがカホだった。

コナンはカホの姿に顔が一気に青ざめる。


まずい…!ここには、バーボンが…!!!


彼女をバーボンに合わせてはいけない。
彼は彼女を探してる。
だめだ…!どうする…、どうすればいい…

コナンは必死にカホに早くここから離れるよう行った。

コナンは勝手にカホと安室の関係を知っているだけ。
だからカホにここに安室がいるから、とは伝える事ができなかった。

くそっ…!それが言えれば1番早いのに…!

なかなか帰ろうとしないカホ。

コナンは段々と額に汗を滲ませた。

そしてようやくカホがその場から離れようとした。

そのまま…はやく…






「探しましたよコナン君…と…カホさん…?」

後ろから聞こえたその声にコナンはドクンッと心臓が音を立てるのを感じた。








コナン君の言葉を聞き、確かに事件の部外者はここからなるべく早く立ち去った方がいいのでは?と思うようになった。

会社にも一旦戻らなきゃだし…


「それじゃあ、また今度ね」
「う、うん!」

コナン君にそう言って足を踏み出そうとした時、


「探しましたよコナン君…と…カホ…さん?」

もう二度と聞くことはないと思っていたその声。

目の前で彼の綺麗な金髪が揺れた。



「…あ…安室、さん」

久しぶりにその名前を呼んだ声は震えていて、なんだか呼吸が苦しくて

ここから逃げろと頭の中で警報がなる。

駄目…ここにいては…


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