• テキストサイズ

恋と麻薬【名探偵コナン】

第18章 不測


「七瀬さん今日どこだっけ?」
「杯戸中央病院です」
「あぁ、そうだったね。手はもう大丈夫なのかい?」
「はい、ご迷惑お掛けして申し訳ありませんでした」
「いやいや、早く治ってよかったよ」
「はい、今日からまた頑張ります」

無理はしないようにね、と部長は言ってその場を去った。

私が出来なかったパソコン作業はほとんど部長が代わりにやってくれた。
普段から人より仕事が多いのにさらに私の仕事までが重なって
それなのに嫌な顔一つ見せずに自分の身体を気にしてくれた。

部長の為にも以前より仕事に励もう

そう思って私は杯戸中央病院へ向かった。






「ありがとうございました」

無事仕事を終えた私は挨拶をして部屋を出る。


そのまま会社へ戻ろうとした時、廊下の先に見知った顔を見つけた。


「コナン君?」
「え、カホさん!?」

恐らくあの後ろ姿は…と彼に声をかけると振り向いた顔はやはり自分の予想通りで。

でも振り向いたコナン君の顔はなんだかとても驚いて、慌てているように見えた。

「どうしたの、こんなところで」
「あ、いや、小五郎のおじさんの…じゃなくて、カホさんここは危ないから早く帰った方がいいよ!」

目の前のコナン君は必死な表情でそう言う。

「危ない?何かあったの?」
「じ、事件があったんだ!人が亡くなって…だから、カホさんはここを離れた方が、」
「え、!そうだったの…。というかコナン君もこんな所にいたら…」
「ボクは小五郎のおじさんと来てるから!それより早く、カホさんはここを去って…」

コナン君はさっきからやけに私に帰るように促す。
そんなに危険なんだろうか。
確かに人が亡くなっていて長居していい現場だとは思わないけれど。















コナンは小五郎の妻、英理が具合が悪くなって手術を受けると聞き、蘭と一緒に杯戸中央病院へ来ていた。

パチンコに夢中になって連絡に気づくのが遅れた小五郎が慌てて英理のいる病室に入ってくる。

その後英理に追い出されコナンは小五郎と一緒に病室を出た。



「あれ?毛利先生じゃないですか!」
ふと聞こえた声にコナンは焦りの表情を隠せない。

そこにいたのは安室だった。

バ、バーボン!?


コナンはまさか…まさか…と頭の中で考える。

/ 346ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp