第17章 重なる※
速くはないのにこんなに…と思うほど膣奥を彼の大きなモノで突かれる。
一度に感じる刺激が強すぎて、今の速さでさえ私は快感に飲み込まれそうになる。
「あっ…はぁっ…!ああっ…!おくっ…っ…あたって…」
「カホさんの気持ちいいところ、当たってるでしょう?私のがしっかり…っ…届いて、」
「んっ…ああっん…はぁん…!!」
もうカホは自分の声を抑えられなかった。
止まらない腰の動き、与えられる快感、沖矢の口から漏れる少し苦しそうな声…
全ての状況がカホに刺激を与えた。
昴さんなら…昴さんになら…こんな姿を、さらけ出せる…
きっと受け入れてくれる…
こんな、はしたなくて…どうしようもない私でも
幻滅されるかもしれないし、もう引いてるかもしれない
でも彼には…なぜか…そんな安心感があるの
カホは沖矢に抱かれながらそう思っていた。
安室には出せなかった、素の自分
怖くて、嫌われたくなくて、いつもどこか気を使って接していたカホ
彼の表情とか仕草ばっか気にして
抱かれながら彼の心情を考えたりして、勝手に傷ついて
でも彼、昴さんにはそんな不安は感じない
自分が困っている時にいつも現れて手を差し伸べてくれる彼
軽いとか、単純とか、そう思われるかもしれないけど…
彼は本当の私を見てくれるような、そんなこと思って
恋愛感情はない
でもなんだろう…私の事を全部分かってくれているような、知っているような感覚
「…すばる…さんっ…ああんっ…はぁんっ…ああっ…!」
「…っ…今名前を呼ぶのは…狡くないですか…カホさん…」
沖矢はカホの膣内から伝わる快感に顔を歪ませながらそう言う。
「カホさんっ…今は…私の事だけ…それだけ…っ考えてくれませんか」
「はあんっ…!ああっ…昴さん…っん…昴さん…!!」
「カホさん…」
二人は口づけをしながらお互いの欲望をぶつけ合った。この時はカホは安室のことを忘れられた。沖矢が何度もカホの名前を呼んで、カホも彼の名前を読んだ。
彼の名前を呼べば彼のことだけしか考えられなくなる
そう思ったから
「昴さんっ…!!アアアッ…イキそう…はぁん…!!…イッちゃう…イっちゃ…ああああっ!!!」