第17章 重なる※
カホは自分の身体に戸惑いを感じていた。
それはカホ自身の性癖に関係していた。
カホは羞恥心に煽られると性的興奮を覚えやすかった。
本人がそれに気づくのは遅かったが周りが気づくのは容易いことで、過去にカホを抱いたことのある赤井や安室はそれを早いうちから分かっていた。
カホは羞恥心に駆られると興奮しやすくなる、と
今こうやって沖矢に下着姿を見られ、それを脱がされようとしている。
この状況にカホの身体は興奮を覚えていた。
カホの秘部はジンジンと熱くなり何かに耐えるように疼いていた。
どうして、こんな状況で…
カホも身体の変化には気づいていたが、それが沖矢に見られていることからくる興奮だとは信じ難いものだった。
沖矢はちらっとカホの方へ視線を向ける。
カホは我慢しているが少し息が乱れて顔が赤くなっている。
変わってないな、そういう所は
沖矢はカホの表情に興奮を覚えた。
かつて自分が抱いた時と同じようにバレないようにじっと耐えるその表情。
騙せると思ってるのか
こんなに足を動かしといて
カホはさっきからモゾモゾと内腿を寄せていた。
それを沖矢が見落とすはずも無い。
この時のカホはもう沖矢を掴む手に力が入っていなかった。
それに気づいて沖矢はカホのショーツをずらした。
「あっ…だめ、止めて…」
スルッと脱がされたショーツには中心につーっと透明な糸が引いていた。
沖矢はその光景に優越感を感じる。
俺に見られて興奮していたのか
「カホさん」
「…はい」
沖矢はカホの足からスルッとショーツを脱がせそれをカホに見えるように持ち上げた。
カホは目を見開いた。
たちまち顔は赤く染まる。
「あ…嫌…、」
「カホさんは私に見られて興奮していたんですか?」
「ち、ちがう…」
「本当に?」
「そんなんじゃ…」
「じゃあこんなに下着を濡らしているのはなんなんですか?」
カホは言葉を詰まらせる。
そんなはずない…、そんなはずは…
「身体に聞いてみた方が早いですかね…」
沖矢はカホの陰部へ手を伸ばした。