第17章 重なる※
沖矢はカホの胸に手を滑らせながらも段々と指に当たる突起の感触が大きくなっていることに気づいていた。
指を広げて下から上に手を滑らす。
沖矢の指が連続してカホの突起に触れた。
「んっ…」
カホは思わず声を漏らした。
そして無意識に足を内側に寄せた。
それを確認した沖矢はカホの突起を人差し指で上から優しく触った。
「はっ…ん…ちょっ…と」
胸を拭いているにしてはおかしいその行為にさすがのカホも疑問を抱いた。
そんなカホの気持ちを沖矢はもちろん分かってやっていた。
右側でだけでなく、左側の胸にも手を添えて指で二つの突起を上からなぞった。
「はぁ…んっ」
カホの乳首は既に存在を主張するかのようにピンと勃ち上がっていた。
沖矢はそれを指で摘んでコリコリと動かし始めた。
「あっ…やっ…昴さんっ…」
「ここも清潔にしなきゃですから」
「なんですかっ…それ」
沖矢は少し強めに乳首をキュッと摘んだ。
「あっ…」
「カホさんはさっきからどうしてそんな声を上げているんですかね」
「そんなのっ…あっ…ん」
沖矢は指で乳首を弾くように上下に動かす。
その行為を続けながら沖矢はカホの赤くなった耳元へ口を寄せた。
沖矢の舌先がカホの耳朶を舐めた。
「ひゃっ…あっ…だめっ…」
カホは身体をビクッと震わせる。
カホが耳が弱いことを知っている沖矢はそれを辞めるはずもなく
舌をカホの耳の中へと侵入させる。
ピチャピチャと水音が脳まで響く。
「あっ…やぁ…んっ…」
ゾクゾクと込み上げてくるような刺激にカホは身構えることも忘れその行為をただ受け入れていた。
耳と乳首を同時に刺激されカホは快感に酔いしれる。
どうして…
似てる…
凄く、…似てるの…
"彼"に…
沖矢の愛撫にカホは居るはずのない相手を思い出していた。
触れ方、攻め方がその相手にそっくりだった。
自分の弱いところを知っているような、そんな感覚。
沖矢はカホの顔が惚けてきたのを確認して耳の愛撫を止めた。
カホは未だに微かに吐息が漏れていた。