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キメツ学園ー未来編【鬼滅の刃】

第20章 羨望


お酒は飲まないでおこう。


それを頭に置いて注文した。冨岡くんもお酒は飲まないらしい。


「ねー…聞きたいことあるんだけどさ。」

「何だ」

「実弥とカナエって仲良い?」


冨岡くんは私と実弥が付き合っていることは知っているので、普通なら気を使ったりするが…。

冨岡くんは、間髪いれずに答えた。


「良い。」

「ですよね。」


はい君はそういう奴です。だから友達がいなんです。


「胡蝶には生徒で構成されたファンクラブがあるが」

「何それどうやったら私も入れる?」

「知らん」


はっ、しまった、本音が…あの美しい顔を愛でたい欲求がつい…!!!


「そのファンクラブが不死川殺害計画をたてているくらいには仲が良い。」

「ちょっと待て色々待て。」


殺害計画?え?実弥殺されるの???


「職員室でも噂が立っている。宇髄がニヤニヤしている。」

「あ、あぁそう。」

「不思議だな。不死川の彼女は霧雨なのに。」

「…職員室のお方々はそれを知らないのでは?」


そう言うと、彼はハッとした。アホだ。


「何をそんなに話してるのかなあ。」

「知らん。聞けば良いだろ。」

「聞けるか。」

「なぜだ。」


そう話しているうちに注文したものが届いたので、料理に手をつけた。


「不死川と仲が悪いのか?」

「えー…悪くはない…と思うけど。実弥何か言ってる?」
 
「職員室や飲みの席では彼女がいる、としか周りには言っていない。生徒の前では何も言っていない。」

「……ああそう。」


まあそれが妥当な対応だ。


「なあ霧雨。」

「何?」

「あまり疑ってやるな。」


突然、核心をついたかのようなことを言われてしまった。

私は何だか恥ずかしくなって、黙って返事をした。
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