第13章 憩い
気分が悪いのを引きずったまま朝食を食べた。
三人と話すも気分がなかなか良くならない。
「ちゃん、もう食べないの?」
「……朝はあんまりで…」
私は手を合わせてごちそうさま、と短く言った。
夢を見たあとは食欲がない。
実弥もよく心配してくれた。
朝に冗談言ったり、めちゃくちゃな私のご飯食べてくれたり、焼いただけのパン食べさせてくれる人がいなかったり。
なんかちょっと寂しい…。
「今日はどこ行こうか。」
「ちゃんどこが良い?」
「食べ物も美味しいみたいよ。」
でも、これだけたくさんの賑やかな人達に囲まれてるんだから、そんなこと考えなくてもいいのかもね。
綺麗な景色がみられるという神社に来た。敷地内が広くて、人がちょっと多くて、景色に見とれて…。
なんと。
なんとですよ。
迷ったんです。