• テキストサイズ

キメツ学園ー未来編【鬼滅の刃】

第66章 眠らざる者たち


その日、遅れてのじいさんとばあさんが来た。


「実弥くん、もういいから。」


そう言われた。


「……それは」


俺は言葉がうまく出なかった。


「先生が言ってたでしょう…?目が覚めるかもわからない、目が覚めても何か傷害が残るかもしれないって。…一回心臓が止まっているから……。」


その話は俺も聞いた。
嫌な汗が背中を流れていく。


「実弥くんがこの子を大切にしてくれているのはわかる。嬉しくもある。けれど、君を見ていると申し訳ないんだ。まだ若いし、以外にも…。」

「まってください」


慌てて口を挟んだ。けれど頭がまとまっていなくて、少し間が空いた。
やっぱり、優しい人たちだ。こんな時まで俺のことを考えてくれてるなんてな。


「俺はがどうなろうと、離れるつもりはありません。」


二人が何か言う前に続けた。


「お願いします、の側にいさせてください。」


頭を下げて懇願した。

すると、二人とも慌てて俺に頭を上げるように言った。


「実弥くん…ありがとう、嬉しいのよ、嬉しいけど…うう、ごめんねえ、ありがとうねえ……。」

「変なこと言って悪かったね。」

「…いや、いいんです。お二人も不安でしょう。」


俺はほっとしてに視線を落とした。

相変わらずニコニコと微笑んでいて、今すぐにでも起きて冗談の一つでも言い始めそうだ。


/ 539ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp