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キメツ学園ー未来編【鬼滅の刃】
第53章 大正“浪漫”ー伍ー
その日の夜、私は見廻りに出かけた。
何となく前世の記憶で抜け落ちているところをポツポツと思い出しつつあった。
「いよいよ明日は小僧を本部に連れ帰らないといけないな。」
ガラスが言う。
「どうかな。」
私はにこりと笑った。
「お前は呼吸を見せただけだ。何も教えていない。それでは会得できない。」
ガラスが羽を広げる。
「俺はお前がわからない。時々気味の悪いほどに。」
捨て台詞のようにそう言い残し、ガラスは飛び立っていった。
暗い空に黒の体はすぐに消えた。
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