第6章 陰鬱
実弥を送り出し、ふうとため息をつく。
夢のせいでひどく疲れた。
私は仕事に取りかかり、しばらく没頭していた。
本の挿絵の依頼で、ようやく形になったかなと言う頃に実弥から連絡があった。
『悪い、飲みに行くことになった。』
…これはいつもの仲間に誘われたな。いいなあ、楽しそう。
『今日車じゃないの?』
実弥は車を所有している。ちなみに私は免許しか持っていない。
『学校に置いていく』
『気をつけてね』
何か私も飲みたくなってきたなあ。
そう思うとうずうずしてきて、私は早速とある人に連絡を入れた。