リセット~running start again~
第12章 発熱
しばしの沈黙のあと、清瀬は口火を切った。
清瀬 「なら、辛いのを我慢しないでほしい。もう、誰も悪く言う人はいないし、俺はにもっと甘えてほしいと思ってる。弱いところは俺にだけ見せてほしい。支えるから。」
「・・・」熱も上がってきてポーッとする中、体が弱ると心も弱る。ポロポロと涙が溢れてきた。
清瀬は、の隣に横になりそっと包むように抱き締めた。
清瀬の胸の中で声を押し殺すように泣いた。
過去の空いた時間を埋めるように2人は抱き締めあった。
しばらく泣いた後、泣きつかれて寝てしまった。
清瀬「(サラッと告白まがいなことを言ってしまった。体調が悪い中、起きているのもやっとだろうに。しまったと思った。でも、が好きだ。だから、つい言ってしまったんだ。あぁ、俺は好きなんだな。)」と自分の気持ちにも気付いたようだ。
深夜、は目が覚めた。
汗をぐっしょりとかいており、喉の乾き等の不快感から目が覚めた。
隣には清瀬がすやすやと眠っている。
畳の上で寝ているのを見て申し訳なく思った。
掛けものを一枚、清瀬に掛けた。
そして、そっと呟く「ありがとう。」と。
飲み物を取りにフラフラと部屋を出て台所へ向かう。
冷蔵庫にスポドリがあった。
それを取り、部屋に向かう。
その途中、トイレに向かうニコチャンと会う。
ニコチャン 「か?大丈夫か?」
「おかげさまで、楽になりました。ご心配おかけしました。」
ニコチャン 「まぁ、ゆっくり休めや。」
ユキ 「先輩、病人をこんなところで口説かないでくださいよ。」とユキも現れた。
ニコチャン 「おぉー、そんな品のねぇことはしねぇよ。」
ユキ 「どうだか」
「私いきますね。おやすみなさい・・・」
ユキ「あぁ、お大事にな」