リセット~running start again~
第12章 発熱
アオタケに戻るとハイジは真っ先に部屋に行った。
練習に行くよう促されて、肯定したものののことが気になって仕方なかった。
清瀬「??入るぞ。」と控えめに自室へ入る。
「はぁ・・・・はぁ・・・すぅ・・・・はぁ」とどことなく苦し気に寝ている。
清瀬は傍にきてそっとおでこに手を当てる。
熱さを感じたため熱が上がってきたんだろう。
台所へ行き、氷と水、タオルを持ってきて額に冷えたタオルを当てた。
シャワーを浴び、その後夕飯の支度へと入る。
走「さん、かなりしんどそうですけど、大丈夫ですかね?」と清瀬の手伝いをしながら、問う。
清瀬「気になるか?」
走「いや、えっと、それは・・・心配・・・です。」
清瀬「心配ねぇ、まさか走からストレートに聞けるとはな。」と苦笑し、「大丈夫だ。は。俺のせいだ。体調が良くないのはちゃんと気づいていたけど、また何もしてやれなかった。」
ユキ「自分のことを責める必要はねぇよ。」と水を取りに来たユキが割って入り、そして続けた。「わかってると思うが・・・は指摘しても『大丈夫』の一点張りで聞く耳ないだろうし。心配かけたくない、って思いが強いだろうからなぁ。弱っているところを見せたくなかったんだよ。そうやってずっと今まで生きてきたんだろうな。そういうことは、ちゃんと言わなきゃ良くないと思うが、大方過去に何かあったんだろ。ハイジは心当たりありそうだな。」と一瞥する。席に座った。
清瀬「あぁ。我慢強いのが仇となるタイプだと思う。」と淡々と答えた。「好きならちゃんとしないとな。守りたくなるのかもな。」と二言目はボソッと呟き、何事もなかったように料理に取りかかる。
料理が仕上がり、メンバー皆わいわいと食卓を囲む。
清瀬はのところへ行っていた。
幾らか会話はできるくらいになっていた。
「清瀬くん、ごめんね。迷惑かけちゃって。」
清瀬 「いや、そんなことはいい。迷惑だなんて思ってない。もっと甘えてもいいんだぞ?俺にもっと甘えてほしい。」
「十分、甘えさせてもらってるよ??」