リセット~running start again~
第5章 竹青荘
清瀬君に案内され、食卓にて待つ。
アオタケメンバーは、シャワー浴びに行ってしまった。
椅子に座って周りをぐるりと眺めながら思った。
ここは・・・竹青荘。通称アオタケ。
陸上部メンバーの寮である。寮生の10人が出ると・・・
ギリギリでも、頭数がいるに越したことはないだろうけど、数より大切なものもある・・・。
っていうか、清瀬君が料理してるのか?
マジで??
寮生以外の人いないし!!
顔もよくて、料理もできて、家事もこなせるよね、性格は・・・うん、なんかいい、ってハイスペック男子じゃん。
高校生の時、そんな人だっけ?
麦茶を飲みながらぽけーっと色々思考を巡らせながらいた。
走 「あの、」
「んっ?」
走 「大丈夫ですか?ボーッとしてて具合悪いとか・・・」
と蔵原走に声をかけられ、現実に引き戻された。
「ううん。何でもない。考え事してた。ところで、蔵原くんは寛政大学に来ていたんだね。」
走 「俺のことをしているんですか?」
「詳しくは知らないけど、それなりにかな?私も伊達にマネージャーをやってなかったよ。顔を見たときにピンッときた。あの頃は一度、蔵原くんの走りを見てみたいと思っていたんだよ。」
走 「なら・・・」と言いかけて走は止まった。
走 「(何て言えばいいんだろう?)」
清瀬 「さて、頂いた肉を調理しよう!走も手伝ってくれ。は座ってて」とニコニコの清瀬がやって来た。
「あたしも手伝う!!」 と言い、立ち上がった。