第2章 欲求不満な女
「気持ちいいけどっ、ほら、もっと……ッ」
じれったいのか、有栖川さんは私の頭を押して更なる快楽を要求する。舌を絡ませ、手を使い、全体を吸い上げるようにフェラチオをすると、有栖川さんはグッと腰を突き出して、達した。
「っ……!」
口の中に溜めたまま、上目で有栖川さんを見ると、欲情でぎらつかせた瞳で私を見ていた。
「サイコーに興奮するぜ、その顔」
私はそのままの体勢でベッドの傍のティッシュ箱に手を伸ばして精液を吐き出すと、有栖川さんはくるりと私の後ろに回って、ソレをお尻に擦りつけながら、私の秘部を指で触った。
「もうびしょびしょじゃねえか、ここ」
「っ、あんなことされたら、濡れるに決まってるじゃない」
「だな。その方が俺も興奮するし、すぐに挿れられる」
何回かお尻に擦りつけただけで復活したらしく、そのまま私の秘部を擦ろうとしたので、慌ててベッドについている小さな引き出しからコンドームを取り出すと、有栖川さんに渡した。
「おう、サンキュー」
外装を破く音がして、私の体の疼きは最高潮に達した。早く欲しい。渇きと疼きを、アレで一杯にして欲しい。
「じゃ、遠慮なくいくぜっ……」
後背位の体勢で有栖川さんのソレが私の中に入ってくると、私はそれだけで一度達してしまった。