【鬼滅の刃】【不死川実弥】だからこそと言えるように
第14章 これが師範、風柱である。
恐る恐る全品のおかずにこの銀でできた箸をつける。八朔の野郎は焦ってはいないようだ、だが何処かホッとしてる。やっぱなんか怪しいなァ。
変色はしない。つまりは毒は盛られてねぇ。
実弥
「…頂きます」
まあ、この挨拶は何だ、コイツが屋敷に来てから挨拶するようになった。
ただいまなんてことも言うようになった。
実弥
「…毒はないようだな、お前も食っていいぞォ」
結衣
『はい!頂きます!』
なんでんな事言うようになったかねぇ。
まあ、コイツが俺が頂きますって言えば頂きますって言うし、ただいまっつーと、おかえりなさいって言うからだ。
結衣
『…う"っ……』
実弥
「っ!?」
八朔
「ハハッ!!風柱も意外とチョロいもんだよね。そして朝倉さんはやっぱりドジっ子だよね。ねぇ、やっと一緒になれるよ
朝倉さん。」
クソっ!油断した!
実弥
「クソッタレがァ死ねやァ!!」
一瞬でザシュッと音がして鬼の首が切られる。
気配を隠すのがやたらと上手い、今だって人と変わらない気配だ。
八朔
「首を切ってくれると思ったよ、俺の血鬼術は首を着られて発動する」
実弥
「っ!?どういう事だァッ!!」
くそ、警戒が甘かった、それでコイツもやられちまった。胡蝶に忠告されてたのによ、"1度何らかの血鬼術にかかったようですが、今はなんともないみたいです。ですが、警戒するに超したことありません。結衣さんの事、注意して見てて上げてくださいね。"
胡蝶と言えばよ、
俺が守るなんて言っといて、簡単に呆気なくやられちまった。"アイツ"にも似たような事を言ったのに、守れなかったじゃねぇか。
八朔
「君は邪魔なんだよ、あの課長も邪魔だっただから朝倉さんを突き落としたあと、あいつも殺して俺も自殺した。君が俺の首を切ってくれたことで、俺は朝倉さんと一緒に死ねる。俺の血鬼術は心中。俺が死ぬならこの子も死ぬ。心中は決して違われない。もう死ぬ運命さ。ずっと好きだと伝えてたのに、無視し続けてさぁ全く、朝倉さんも酷いよね」
結衣
『…そういうこと……。死んでもアンタはお断りだっつぅの…』
実弥
「オィ!結衣聞こえるか?聞こえるならあんま喋んじゃねぇぞォ。今から胡蝶のとこに連れて行く。」