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【鬼滅の刃】【不死川実弥】だからこそと言えるように

第11章 ここから





それから節子さんに案内してもらって自分の部屋の中にいる。
節子さんとは先程別れた。姉を懐かしんでいたと嘘をついてしまったら、節子さんはご厚意から「私を姉だと思ってもいいからね」と言ってくれた。

ただ、どこかカナエさんの名前を出した時…。

少し女の顔をした節子さんがどことなく嫌で姉とは思えなかった。


どうしてだろう?


実弥
「おィ…5時頃夕飯食ってから少し鍛錬だとよォ。オレと継子で機能するのか試すんだとか。腹いっぱい食うんじゃねぇぞォ」


どことなく、不安になった気持ちをそのままにしておきたくなくて…。

結衣
『不死川さん…少しお話できますか?』

そう頼んでしまった。


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実弥side


意外だった…。兄の方はボケーッとしてやがるが妹の方はしっかりしていた印象だった。だがやつは少し寂しそうな声色で

結衣
『不死川さん…少しお話できますか?』

と尋ねてきた。断る理由も特にないので。


実弥
「あァ…」


と了承してしまった。
了承してしまったが良いが、入っていいのか?これ。

年頃の女は気にしそうだが…。

そう考えていると襖がズズズと音を立てゆっくり開いた。

結衣
『どうぞ…』

そう中に引き入れた部屋の主は、暗い表情で俯いていた。


今まで、コイツがこんなになっていたことがなくて俺はどうしようかと対応に困っていた。

結衣
『…すみません、お時間頂いて。』

実弥
「あァ…」

話をしたいと言った割に、向こうから話題を提供する気は無いらしい。


…ふと思ったのだが、俺はコイツをなんと呼べばいいんだァ?

冨岡のことを冨岡と呼ぶならこいつは冨岡妹か?

実弥
「おィ冨岡妹…」

結衣
『…冨岡妹…ですか。はい、なんでしょう?』

実弥
「お前のことなんて呼べばいいんだァ?」

するとコイツは目を丸くして初めて顔を上げた。
先程の暗い表情は消え失せ、驚きのみを表していた事に俺は何故か安堵した。

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結衣side

今、なんて??
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