【鬼滅の刃】【不死川実弥】だからこそと言えるように
第11章 ここから
まさかのまさか過ぎて私も正直戸惑ってはいるがそれよりも…。
今このご機嫌ななめどころかもう一周ぐらい回ってそうな不死川さんをどうしようか……。
実弥
「おィ……」
結衣
『ヒィッ……な、なんでございましょう…?』
実弥
「んだァ?その喋り方、普通にしろォ」
あ、あれ、そんなに怒ってない??
実弥
「正直継子とか柄じゃねぇんだかねィ…頼まれちまったもんはしょうがねェ。とりあえずお前の荷物取りに行くぞォ」
結衣
『……はい』
なんか、意外すぎた……。
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来ちまったよ……来てしまったよ。風柱邸…。
広いな、うん。
お兄ちゃんの時も思ったけど、柱の家でかすぎんよ。
実弥
「とりあえずその突き当たりのがお前の部屋だァ」
結衣
『ありがとうございます。荷物置いたあとからのご予定は…?』
実弥
「まァ初日だしとりあえず家案内して貰っとけェ」
ちょ、どこ行く…案内して貰っとけ……??
?
「はい、では私についてきてください」
結衣
『わっ!?あ、あのどちら様で?』
き、気付かなかった…すごいなこの人。
てかあれか、女中さんみたいな??
?
「風柱様の家の女中でございます。ですのでこのお屋敷の案内を務めさせていただきます」
結衣
『あ、ありがとうございます、よろしくお願いします。冨岡結衣と申します』
?
「まぁ、なんと行儀のよろしいお嬢さんなのかしら!!お仕えするのが楽しみだわ!私は節子と申します。どうぞよろしくお願いします」
そう言って節子は花が咲くような笑顔を見せてくれた。
綺麗な人だ、婚期の少し前の女性くらいだろうか?
どことなくカナエさんを重ねてしまって…。
私は目を伏せてしまった。
節子
「…仲良くしたいのですが…お嫌いですか?私」
結衣
『あ、いや。懐かしい人を思い出していただけで…そんな、節子さん、こちらこそよろしくお願いします』
節子
「…胡蝶様でございますか?」
知ってたのか、節子さんはカナエさんのこと。
だけど、何となく嫌で
結衣
『いえ、私の姉です』
そう答えてしまった。