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【鬼滅の刃】【不死川実弥】だからこそと言えるように

第10章 分岐点




そう言ってさっきとは比べ物にならない程の数と大きさの蔦の攻撃が降ってくる。

結衣
『……っ!』

視界の端に写った、どこかで見たことある白い羽織と前が空いた隊服……そしてなびく銀髪。

あの、不死川実弥だ……。
最後に鬼滅キャラ見れるなんてラッキーだな……。

体が動く、無意識に。

結衣
『っ……!まだ、死にたくない!!拾壱ノ型 凪』

兄に教えてもらった技……。見ただけの技。
まだ、かなりぎこちないけれど……は……初めて……出来た……!?

実弥
「そうかィ……なら助太刀はいらねェか」

朧気になっていく視界のなか聞こえた声。
なんてこと言うんだこのキャラは……!

実弥
「……風の呼吸 弐ノ型 爪々・科戸風」

あ、鬼の首は切れたのかな……。


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結衣
『はっ!!』

カナエ
「わぁ!びっくりしたわ……。起きたのね、良かったわ〜!」

ほわ……ほわ……ハッ!
この、朗らか美人お姉さんは……。

カナエ
「私は胡蝶カナエと言います」

や、やっぱりー!カナエさんかぁ!!
道理でほわほわしちゃう訳だ!

結衣
『……私は……冨岡結衣と申します』

カナエ
「そう、いい名前ね。でも、どこかで聞いたことのある名前だわ?」

結衣
『兄が隊員ですのでどこかで聞いたことがあるのかと。それと、あの子は……無事ですか?』

カナエ
「そうなのね〜!あの子は無事よ!あの後結衣ちゃん倒れちゃったのだけれど、あの子は無事ご両親に引き渡せたわ。そうだ!結衣ちゃんはお家はどこかしら?ご連絡しなきゃ」

結衣
『あ、私、買い物の途中で……帰らなきゃ!』

カナエ
「ダメです、怪我してるんだもの」

カナエさんは少し怒った顔をした。
それでも美人だなんて、ほんとに綺麗な人だな。

結衣
『私は買い物ぐらいしか出来ないので……役に立たなきゃ……』

そうだ、私はこんなところで休んじゃダメだ。
ましては買い物すらできないなんて。

カナエ
「そんなことないわ。そんな事言わないで。結衣ちゃんが居なきゃ私達はあの子を助けるのに間に合わなかったのよ?結衣ちゃんは確かに、あの子を助けたわ」

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